愛犬には年をとっても元気に歩き続けてもらいたい
犬の寿命はここ20年ほどで飛躍的に長くなりました。ワクチンなどの医療がすすんできたこと、ドッグフードの質の向上、家の中で飼育されることが多くなったこと、などがその理由だそうです。データでは平均寿命は14歳を超えました。犬は一般的に7歳からシニアと呼ばれますので、人生(犬生)の半分以上はシニアとして過ごすことになります。
ところで。野生動物の場合、歩けなくなる、もしくは動けない状態になることは死につながります。人と暮らす犬の場合は、歩けなくなっても飼い主さんにお世話をしてもらって長く生きることができますが、介護はする側も受ける側も、心理的・肉体的な負担が大きくかかります。
わんちゃんが自分の足で歩くことができれば、好きな時にお水を飲みに行ったり、快適な温度の場所に移動したり、甘えたいときに飼い主さんのところに行って撫でてもらうことができます。
大切な愛犬にはいつまでも長生きしてほしい。そして楽しく元気に暮らしてほしい。その願いをかなえるために、わんちゃんの体のケア=整体を取り入れてみませんか。
犬の整体でできること
「整体」というと骨をポキポキならすようなイメージがあるかもしれませんが、トコトコではそのようなことは一切いたしません。凝っている筋肉に触れたり、やさしくストレッチをしたりして、わんちゃんの体のバランスを整え、動きやすい状態に近づくようサポートします。その結果、伸びにくかった筋肉がのびるようになって足があがるようになったり、縮むことができなかった筋肉が縮むようになりしっかりと足が地面を蹴れるようになったり、といった動きの変化がおこったりします。
整体は治療ではありませんので、ケガを治したり、病気を治したりすることはできません。しかしながら、犬がどこかケガをしているところを他の部位でカバーしているような場合、負担がかかっている部位をケアすることは、体を長く使い続けていく上でとても大切なことです。骨格の異常や負傷による不具合などがある場合、体全体を良い状態で維持するために、整体による定期的なケアをおすすめします。
犬の整体の始めどきはいつ頃からか
長く自分の足で歩き続けるために大切なのは、筋肉がまだあるうちに手を打つということです。すっかり筋肉がやせ衰えてしまってからでは効果が出にくくなります。
歩けなくなって時間がたつと、使われていない筋肉はどんどん落ちていってしまいます。歩けなくなってからではなく、ちょっと歩き方や姿勢が変わってきたかな?と感じはじめたら、整体での体のケアを始めることをおすすめいたします。
一般的にシニアといわれる年齢になったら体のケアを考えようという飼い主さんが多いかと思いますが、若くても体の使い方に癖があったり、環境要因によって特徴的なコリが生まれることもあります。
「うちの子はどうだろう?」と迷われましたら、どうぞお気軽にご相談ください。