犬の整体・マッサージに出会うまで
愛犬を突然失って後悔したこと
私が犬の整体・マッサージに出会ったのは、2019年の秋です。その年の初めに初代の愛犬（6歳）が散歩中に突然倒れ、そのまま亡くなりました。呆然とする中、「もっとしてあげられることがあったのでは」という大きな後悔が残りました。その後二代目の愛犬を迎え、もう同じ後悔はしたくない、と犬の為の自然療法や食事のことなどを勉強する中に「犬のボディワーク」がありました。
怖がりで絶えず緊張している愛犬を楽にしたい
私はもともと人のアロマセラピートリートメントの仕事を長年していました。スキンシップの為のマッサージにとどまらない、犬の体に触れることで健康を促進するという「ボディワーク」に強く興味をもちました。二代目の愛犬は元保護犬でとても怖がりでした。特に子供のことを恐れていて、外では常に緊張状態で体を硬くしていました。人がストレスから体を硬くしたときに、リラクゼーションマッサージで緊張をとくことができるのと同様に、犬も体のこわばりを緩めることで気持ちもほぐれるのではと考え、犬の「ボディワーク」をより深く学べるところを半年間探し、見つけた講座の中で愛犬をモニターとして施術してもらうと、怖がりな愛犬が少しずつリラックスし、整体後はいつもよりも好奇心をもちながら散歩をすることができました。これは良いものだと思い、犬の整体師養成講座を受講することにしました。
老犬になっても元気に歩ける体作りを「整体」でサポートできる
整体の前と後とでモニター犬の体の動かし方が変わるのを何度も見ました。それは加齢とともに筋肉のコリがたまって動きにくくなったところをほぐし、本来の動きを取り戻すということなのだと知り、整体は人の暮らしに合わせて生活する多くの犬が年を取るとともに生じる「歩けなくなる」という問題を解決する手段になるのではないかと思いました。
犬が歩けなくなると飼い主さんは介護をしなくてはなりません。飼い主さんにとっても、犬にとっても、お互いに心身の大きな負担となります。特に大型犬の場合、飼い主さんの身体的な負担は非常に大きなものとなります。整体で犬がずっと自分の足で歩ける体作りをすることで、この負担を減らせるのであればどんなに良いでしょうか。
犬たちの体の健やかな加齢をサポートできる技術をしっかりと身に着け、多くの愛犬家の飼い主さんと犬のために役立てたい。その思いから「犬の整体・マッサージ トコトコ」として活動することにいたしました。
飼い主さんとわんちゃんがいつまでも楽しくお散歩できるように
より負担が少なく、効果のある整体施術を提供すべく、犬の健康を増進する方法を継続して学んでいます。実践と検証と学びを繰り返し続けてまいります。私が感じた「あの子にもっとしてあげられることがあったのに」という後悔をする飼い主さんが、一人でも減りますように。わんちゃんが年を取っても、ずっと飼い主さんと楽しくトコトコお散歩ができますように。